抱きつかれながら、机の上にある一枚の紙に気づいた。
「来週のシフトできあがったんですか?」
こんなに早くから決まるなんてめずらしい。
徳さんって、前日にシフト決定しちゃうようなアバウトさがあるから……
「そうよん。
ウタコ、来週土曜だけでれる?
早番でも遅番でもイイからさ、私がいない時間だけ!!
…お願いっ!!」
「イイですよ。
バイト代プラスジュース、ゴチで!!」
キレイで親しみやすい。
学生時代、相当モテたんだろうなぁ。
そういえばメールきてたんだった。
あたしはポケットから携帯をとりだした。

