「……んのバカが」 「バカっ!!?」 ……カッチーンッ!!!! バカっていったほうがバカなんデス!!! ってことは恭兄は、ショーのときもあたしのことバカっていったから、大バカヤローだね!!! あれ? ――…なんか違う? なんて子供みたいな反撃を心のなかでしてみたり。 あたしは恭兄にかつがれたまま、ご愛用の黒塗りセダンに押しこまれた。 それもあたりまえのように、助手席。 助手席は彼女のだろ!!ってツッコミいれたくても、いれる勇気のないあたし…… うぅ…っ