ファーストキスは蜜の味。


「オレ、またみんなと遊びに行きたい」

「次は動物園とか?
一樹ソックリなナマケモノがいるかもよ」

「ははは、いそぉー」


自然と繋がれた手。

さっきまでのゴツゴツした大きな手とは違う、それでもあたしより大きい手。

恭兄のすべてが記憶に残り、他の人と比べる自分がイヤだな。


自分がバカみたいだよ。


トホホ……





「なぁ、詠葉」

「なぁに?」










「オレとつきあわない?」