心配そうに一樹がオデコに手をあてた。
それをみて、大地が怒りながらあたしを抱きよせた。
「触るなよ、ベタベタと」
「おぉ?
ヤキモチかぁー?」
「ち、ちげーよっ!!」
二人のやりとりに、思わず笑った。
水族館をでて、あたしは大地と二人きりになった。
ユウちゃんは一樹が送るんだって。
あたしは一人で帰れるっていってるのに大地が家まで送る、ってきかなかった。
「たのしかったぁー。
久々に四人で騒いだ気がするよ」
「そう?
いつも騒いでるじゃん」
「オレ他クラスだから普段そんなに会えないじゃん」
「あ、そういえばそうだね」
笑いながらいうと、大地が背伸びをした。
そうすると余計に体が大きく感じる。

