「たのしかったね、イルカショー!!」 意気揚々と話すユウちゃんは、いつのまにか一樹と手を握っていた。 あたしの手は、ガランとしてる。 さっきまであったかかった手は、空気に触れて寒いだけ。 恭兄はイルカショーの途中でさっさとでてった。 それでもいいんだ。 あんなに人がいるなかで… ――…恭兄と重ねた唇。 まだ触れているように、唇が熱く感じた。 「ウタ、顔赤いよ? ――…熱でもある?」 「え、だ、大丈夫だよっ!!」 そんなに赤い!? ユデダコも顔負けっっ!!?