ファーストキスは蜜の味。


「泣くなよ、ブサイクになる」

「な…っ
……泣いてなんかないし」

強がりをいってみせても、恭兄にはバレバレ。



「バァーカ」

サングラス越しに意地悪な瞳が、あたしに近づく。



どうなってもイイ。


あたし

恭兄しかいらない。





重ねた唇は、蜜よりも甘い…
――…恭兄の甘さだった。