メインイベントでもある、イルカのショー。 ユウちゃんもあたしも、すっごくたのしみだったんだよね。 「ほら、あそこなら四人座れそうだよ!!」 指差したさきには、まだ空いているイスがいくつかあった。 急いでそこまで走ると、四人分の席を確保した。 「ここなら結構みやすいかもね。 ――…水もかからない距離だし」 「だねっ!! ゆっくりしてたわりにはイイ席だよ」 仲良くユウちゃんと隣同士に座ると、うらめしそうに一樹が睨む。 うぅ…っ 怖いよ、一樹!!