カフェに入ると、あたしはキャラメルラテ。
ユウちゃんは抹茶ラテ。
一樹は何人前あるのかわからないくらい大きなパフェ。
「うわっ、大地ってば大人ぶってる!!」
一樹の声に大地をふり返ると、手にしていたのはブラックコーヒー。
大きなパフェを頬張る一樹にとったら、未知の飲み物だろう。
「そうそう、背伸びしたい年頃、ってな。
――…オレもパフェいただきっ」
「あっっ!!
たのしみにとっておいたイチゴぉぉぉぉ!!!!!」
何歳児だよ、ってツッコミ入れたいくらい、一樹は大袈裟にわめきだした。
あたしとユウちゃんは、他人のフリ……