ファーストキスは蜜の味。


――…ひょいっ



…んっ?
いまなんか……?


体がふいに、軽くなった。


「き、ききき恭兄っっ!!!!」

あたしの体は、軽々と恭兄に抱きかかえられていた。



もー…
全身ユデダコになってそう……


恭兄はなにくわぬ顔で、にっと笑った。





そして――…





「ん…っ!!?」




反論しようとした唇は、やわらかい感触に包まれた。