下を向いて悩んでると、大地の手が頭に乗った。 驚いてみあげると、目のまえには…… 「水族館のチケット!?」 あれ? ――…あたしチケットとられた!? 急いでポケットをさぐってみたけど、ちゃんと二枚入ってた。 じゃあそれは? 「じつは詠葉と一緒にいこうと思ってたんだけど…… ――…スキなヤツ誘うらしい、って祐子に聞いてたからさ」 「あー… ――…いかないよ」 「えっ、マジ!?」 大地の顔が、これでもかってくらい輝いてる。 「じゃあさ、一樹と祐子と四人でいかない?」