それよりも気になるのは、テストの点数。 あんなに頑張ったんだから、せめて恭兄のうけもつ国語だけは!! 「赤点」 ひゅるるるるーーーーっっ… 言葉を告げたあとの恭兄の、にやっとした顔が… ――…冷たくて、怖かった。 ……相当怒っている証拠。 「え、えへへ」 「……」 ――チッ… ごまかしのきかない様子に、小さく舌打ちをする。 「補習、みっちりやってやるからな」 「……拒否権は?」 「ナイに決まってるだろう、学生のぶんざいで」 さようでございますか。 あたしはくらっとする頭をおさえた。