――…キーン、コーン、カーン、コーン 終わりのチャイムが、こんなにも嬉しいものだとは思わなかった。 クラス全員が奇声を発するように、思い思いに幸せを噛みしめている。 誰一人として、この問題の答えは?っていう会話をしていない。 このクラスらしいけど。 「終わったね、ユウちゃん、リエちゃん」 「お疲れさまぁー」 「一気に眠気きたわ」 近くの二人に声をかけると、二人ともこっちを向いてくれた。