ファーストキスは蜜の味。


大地はなんとも思っていないようで、笑ってごまかした。


「D(ダスト)たまってますね。手伝いますよ」

大地はダンボール箱にたまった廃棄の本を持った。

「いいよ、今日はオフなんだしさ」

白石さんはとめようとしたけど、大地はにこっと笑って事務所へ入っていってしまった。


手持ち無沙汰なあたしは、野久保さんをさがした。


「野久保さん」

呼びかけたあたしをみて、シフト入ってないのに、なんでいるんだ!?って顔をした。

驚きすぎってくらい、目がバッチリとひらいた。


「悪ぃ、メール返すの忘れてた」

「イイですよ。
メールすぐ返す野久保さんのほうが想像できないから」

あたしは野久保さんの隣に腰をおろした。