ファーストキスは蜜の味。


「あー、アイツだよ。
ははは、紹介なんてしないって」

“彼女”の話題のせいか、いつもより明るい口調の恭兄。


中身はイジワルでも、世渡り上手で、あたし以外には優しい恭兄。



違う意味であたしは特別なんだ、って…
……どこか勘違いしてた。



恭兄カッコイイもん。



彼女…
――…いるんだね。



あたしはその場を後にした。