ファーストキスは蜜の味。


プリントで印刷してきたようで、恭兄はまえから順にいくように配った。

「うしろまでまわったかぁ?」


「羽深センセイ、一枚あまりました」

あたしは手をあげた。


他の列はピッタリなのに…
――…なんでよりによってあたしの列だけ?


「悪いんだけど、まえまで持ってきてくれますか」

「……ハイ」

面倒だなぁ、とか思いながら、あたしは椅子から腰をあげた。

一番うしろからまえまで歩くのって、結構だるかったりする。



教壇まで歩くと、あまっていたプリントを一枚置いた。

「じゃあ……」

戻ろうとしたとき、恭兄の視線が一点にそそがれてることに気づいた。


……あたしの胸?