すっと、視界が暗くなった。 みあげると、さっきとおなじように笑っているのに…… すごく、怖い。 怖いっていうか、なにか企んでいる顔? 「覚えてたんだな、詠葉。 ――…俺の、性格」 えぇ… 覚えてますとも。 忘れたことなんて、一度もなかったよ。 外面だけはイイ、恭兄の二重人格のことを……っ!!!