「そうだわ、恭一ちゃんお暇? 詠葉の家庭教師をしてくれたら、助かるんだけどぉ…」 「大丈夫ですよ。 今日はそのつもりでよらせていただいてるんで」 「えっ、今日勉強みるの?」 わからないところがあれば、っていってたじゃん。 だからその都度聞けばいっか、程度に思っていたのに…… あたしには意外な言葉だった。 お母さんは、あらそう、といった。 「じゃあ、部屋にお茶持っていくからさきにいってなさい」 「いいですよ、お気遣いなく」 相手を気遣うような台詞に、ますますお母さんは頬を赤らめた。