『勉強進んでるか?』 「うっ、それを聞く? そういう一樹たちはどうなのよ」 『じつは全然進まなくてさぁ。 いま祐子と学校近くのファミレスきてんの』 「マジ? あたしもいきたい!!」 『そのためのお誘いだ。 一応勉強道具持ってこいよ? ……たぶんしないけどっ』 「あはは、わかった。 ――…じゃあ、またあとでね」 電話を切ると、あたしはすぐに着替えた。