あたしは真っ赤になった顔を、必死で隠した。 恭兄のまっすぐな瞳が、あたしに突き刺さる。 月が窓から差し込んで、輝いてみえる。 トクンッ 心臓が跳ねあがった。 恭兄は片手であたしの髪をなでながら、じっとみつめている。 本当に整ってて、カッコイイ顔つき。 眼鏡をとったら、恭兄……カッコイイんだよ。 どうしよう。 あたし、無性に、恭兄に…… ――…触りたい。