「なに読んでるんですか?」 そんなに真剣になって、本当にスキなんだな、本。 あたしは本をのぞきこもうとしたら、パッと本を遠ざけられた。 うわっ…… あたしの体は野久保さんの肩にうけとめられた。 服からはタバコの染みついた匂いがして、それと一緒に洗濯物のイイ匂い。 顔をあげると、すぐそこに野久保さんの顔。 「うわっ、ごめんなさいっっ!!!!」 ビックリした…… 男らしく、少しヒゲが生えてた。 緊張でドキドキする心臓が、せわしなくてうるさいよ。