大地は持ってた傘を広げた。
「えー、大地傘持ってきたの!?
予報雨じゃなかったのにすごぉーい!!」
「なに勝手に入ろうとしてんだ、詠葉ちゃーん?」
えへへっ
…いいじゃん!!
あたしは雨に濡れるより先に、大地の隣に並んだ。
はじめから拒むつもりのなかった大地は、あたしが濡れないように傘をかたむけてくれた。
「女扱いしてくれるのは嬉しいけど、大地が濡れてる」
あたし側じゃない肩が、雨で濡れていた。
大地はにこりと笑った。
「女の子を守った勲章だよ」
「…風邪ひいたら全校の女子敵にしそぉー」
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