ファーストキスは蜜の味。


しばらく首から離れず、痛みが継続した。

離れたとき、ちゅくっと音が鳴って、その音に胸が鳴った。



そして――…
慰められるように優しく口づけられた。

首筋をなぞって、耳、頬、鼻、おでこ、まぶた。



意地悪をして、どうしてこんなに優しいの?



恭兄。


あたしは唇に触れるとき、自然と睫毛を伏せていた。