入ってきたのは、男の子だった。
緊張のせいか、不安そうな顔をしている。
「し、失礼します…」
その男の子は、黒板の前で立ち止まった。
その男の子の肩に、前田先生は手を乗せる。
「転校生だ!みんな仲良くしてやってくれ!!」
すると、その男の子は顔を真っ赤にして、恥ずかしそうに言った。
「は、はじめましてっ!藍名翔です…よろしくお願いしますっ!!!」
そう言った後、ペコリと頭を下げた。
それと同時に、みんなから拍手が湧きあがった。
パチパチパチ…
「よろしくっ!翔君!!」
ひとりの男の子が立ち上がって言った。
「よろしく!!!」
その後、みんなであいさつした。
「あ、ありがとう…」
相変わらず、翔はガチガチで、顔も赤かったけど、
少し笑顔になっていた。
