「いや…父さんがさ、女の子は男が守らなきゃいけないって、言ってたから…」
「あ…そうなんだ、いいよ」
そう言うと、翔はニコッと笑った。
帰り道…
あたしは、翔にいろいろ聞いた。
「翔君は、なんでこの学校に来たの?」
「父さんの転勤で、引越してきたんだ。で、この学校が1番家から近かったから。」
そう言って翔は、小さくため息をついた。
「でも、ここにも、そんなに長く居られないと思う。」
翔は少し悲しそうな顔をした。
「そうなんだ…」
「学校がコロコロ変わっちゃって、友達作っても、すぐ離れちゃうんだ」
「ふーん…でもさ、友達居た方が楽しいじゃん!だから…あたしが、友達になったげる!!」
「え…?」
翔は嬉しいような、びっくりしたような…変な顔をした。
「いいでしょ?決まり!」
「うん!ありがとう。これから、よろしくね!」
「うん、よろしく!」
翔の顔に笑顔が戻った。
それにつられて、あたしも笑顔になった。
