でも今日は,潤に
可愛い姿で会いたいって

初めてそう思った。



なんでか,
自分でもわからない。



ただ,私の頭から
〝姉弟〟っていう言葉は
消えてるのがわかった。

私と潤の関係が
姉弟じゃなかったら


私達はどんな関係なんだろう。


〝友達〟


という言葉はどうしても
似合わなかった。



「 …よしっ 」


最後にワックスで髪を
整えてから潤の家に行った。

でも,インターホンの前で
立ち止まる私。

いつもなら一瞬だけ
インターホンを押して


〝じゅーんーっ!!〟


って馬鹿みたいに階段
駆け上がってたのに,

よく考えたらここは
男の子の家なんだ。


..なんて思うと
どうしても中に入れなかった。