翌日、泣きはらした目に
氷を当てながら、学校に
登校した。

学校に行けば
裕也先輩がいる。

でも私には潤がいる。

そう思うと足取りも
楽になった。


「 潤、おはよ 」
「 おう 」


私が目を腫らしてるのも
わかる..けど、何故か
潤も目を腫らしていた。


「 そういえば潤は
好きな人とかいないの? 」


私ばっかりあんなに
慰められてて、

私も潤の役に立ちたかった。

潤の恋バナなんて
聞いたことなかった。

いつもいつの間にか彼女を
作って、

いつの間にかなんの
相談もなく彼女と別れて。


「 言わねえよ 」

「 えー!あたしの
知ってんじゃん 」

「 うっせえ 」


潤はそう言ってわざと
早歩きにした。


「 高橋 」


ドキンと心臓が高く
鳴ったのがわかった。