…笑さん。 「俺らも悪いのはわかってます。 笑さん、なんか知りませんか? 奈那ちゃんが逃げ出す理由」 …絶対はなさないんだから。 「多分、珱絡みだと思うんだ」 「でも、珱は寝ててわかんないっすよ」 「じゃあ…奈那ちゃんに聞くしかない」 「…でも話してくれなそうですよね」 「いや…話してくれるかもよ」 あたしは布団の奥まで入る。 いきなり玄関のインターホォンが鳴った。 笑さんがインターホォンに出た。 誰かが入って来る音がした。 この足音…お兄だ。 …珱じゃない…んだ。