ウサギは
とてもきれいなところに
いっぱい連れて行ってくれました
ありすは前に来た時のことを
また少し思い出しました・・・
忘れたいけど
忘れられない過去・・・
ウサギと会ったなら
忘れたくないけど
忘れてしまった過去・・・
1番悲しい過去で
1番楽しい過去

ありすは
その時のことを思い出し
涙があふれてきました・・・

「アリス・・・?
 どうして泣いてるの?」

「なんで私はここにきたの?
 前は辛くて悲しくてそれで・・・

 でも今日は悲しくなかったのに」

「アリスの心が泣いてたよ?
 僕にはわかった・・・
 ねぇ アリス・・・
 君は僕と・・・
 なんでもない!!」

そう言ってウサギは笑いました
少し悲しげな表情で・・・

「言える時でいいから
 私に話して・・・ね?」

ウサギは黙ったまま
悲しそうな目をしていた

「あのね アリス・・・
 僕と・・・
 やっぱりだめだ・・・
 アリス時間がない!!
 早く帰って!!女王様が来る
 僕は何より君のことが好き
 悲しい時は思い出して!
 僕のことを!!」
 
ウサギは帰り方を教えてくれました

ウサギはこのままこの国にいると
元の世界に戻れなくなることを
知っていました
女王様が
アリスを気に入っていることも

ありすといられるのは嬉しいけど
ココから帰れなくするのは
嫌でした

なぜなら・・・