暗いのに
             明るい
きれいなのに
             こわい

そこは
とても不思議な国でした
「すご~い」

ありすが目を輝かせていると
どこからか
声が聞こえてきました

「あなたはだ~れ?」

「おいらかにゃ~?
 おいらはチシェ猫さ」

「チシャ猫!
 ここはどこなの?」

「チシェ猫にゃ~!!
 ココは不思議の国にゃ」

「チシャ猫でいいじゃない
 ところでどこに行けばいいの?」

「もうチシャ猫でいいにゃん
 このまま
 まっすぐ行ってごにゃん」

チシェ猫・・・
改めましてチシャ猫は
そう言いながら
消えていきました
[また後で会おう]
と言い残して

「チシャ猫!?
 どこに行っちゃうの?」

ありすはまた一人・・・
チシャ猫の言った通り
一人になってさびしくなり
泣きながら進みました・・・