天才少女の育て方

聡子ちゃんと、近くのベンチに座り結構長い時間喋った。

すると、聡子ちゃんが指差した。
「ねぇ、さっきから、ずーっとあの二人居るんだけどさ。何か楽しそうだよね」

聡子ちゃんの指差している方を見ると、そこにはブランコに乗った二人組が居た。

一人は、背の高い男の人。

もう一人は、背の低い女の子。

くりくりとした、大きな目。
髪の毛は、先の方に、少しカールがかかっている。

「家族かな・・・・・」

聡子ちゃんが言う。

「いや。違うと思う。あの女の子は・・・・・」

「ん?女の子?めっちゃ可愛いよね!ねっ?」

もう、聡子ちゃんの声なんか耳に入っていない。

あの女の子は・・・・・・・・・・・・

















「雫。」