天才少女の育て方

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「ヨクーっ!雫ちゃーん!どこなのー!」





「あら・・・・?これは何?置き手紙・・・・」

"お母さんへ

しばらく旅に出ます。ちゃんと戻ってくるから、探さないでください

     ヨクより"


「まぁ・・・・・・・・。ヨク、事情は知らないけど、もう中学三年生だもんね。お母さんはヨクを信じてるわ。」

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そんなころ、二人は家の近くの公園にいた。
しかし、ヨクの隣にいるのは、ブカブカのズボン 裾の長いTシャツを着た、男の子。

そう。その子こそが変装した雫だった。

"その代わり、約束して?"



"どこでなにが あろうとも、絶対に、あたしの命令に従って。"





「・・・・・・夜になったら、行動開始。
 ちょっと長い距離走るけど、いい?」

ヨクは、寒気がはしった。


(コ・・・・・コイツ・・・・・コイツの言う「ちょっと長い距離」ってどのくらいだ!?)

そう、雫は神宮司グループから、ここまで走ってきた。
一体、どのくらいの距離を走るのだろう。


「天才の追いかけっこって、こんなもんよ。
 長距離を走れないと、話にならないから。」

       はい。