夏休みは、あっという間に終わった。
「おうっ!ヨク久しぶりーっ!」
「おぉーっ!久しぶりだなぁ!」

久しぶりの友達との再会に、心がおどる。
夏休みは、散々雫に振り回されたのだ。

「てか、ヨク・・・・」
「ん?」

友達は、ヨクの下の方を見ている。
「な・・・何かついてるか?」
「いあ。その子、誰。」

「は!?」

そして、嫌な予感がした。

「まさか・・・」

雫が痩せ細って帰ってきたあの日。

"新学期から学校に・・・"

すっかり忘れてた!
そして、下に目をやると・・・・・・・・・・・




いた。140㎝のチビ。




「あ、えっと・・・・」

説明のしようがねぇよ!

「うん・・・・。転入生!」
まぁ、そりゃそうだしな。転入生。うん。

「ここここここ校門で、知り合ったんだ!」

「へぇ・・・・。可愛いな。」

「は?」

友人の思いがけない一言に、思わず唖然。

そう、ヨクは、怪しまれると思ったのだ
「本当にー?」とか「もしかして、彼女ー?」とか言われると思ってたのだが
雫を褒めたのだ。

「まぁな。可愛いな。」

とにかく、逃れられたな。ははは・・・;

神宮司グループから来た、天才児なんて、言えねぇよ