それから、数日後・・・・

「雫!やっと帰ってきた!心配したんだぞ!?」
「ヨ・・・ヨク・・・。ごめん・・・」

「雫ちゃああああああああああああああああん!
 何で、帰ってこなかったのよぉ!」
「お母さん・・・。雫、また泥だらけだ。お風呂わかそうか;」

「あらまぁ!また長旅してきたの?今度は、どこを走ったのか知らないけど。」

そう言って、お風呂場に消えて行った。

「ヨク。」
「ん?」
「あたし、新学期から学校に行かせてもらえないかしら」

「は!?無理無理!」
「・・・・自分でなんとかするわ。」

「えっ;でも・・・・」
「雫ちゃーん お風呂わいたわよ~」

「話は、またあとで。」


今回の入浴は長かった。
前は10分だったのに、約一時間後に出てきた。

「遅かったな。」
「なに?10分しか入らなかったら、文句つけたのは誰だっけ?」

「雫には負けるよ。」

雫は鼻で笑った。

「あれ?」
「どうしたの?」

「雫・・・痩せた?」
雫は、自分の顔を鏡で覗いた。

そうかしら・・・・まぁ、そうよね。最近は、ろくに食べ物も口にしてないし。

「そんな感じだね。」