あたしは、ふと時計を見た。
12時前30秒。
「ヨク。」
「ん?」

「12時になった。」


「うおっ。あ、ねぇねぇ雫って外出ないの?」
「あたしは、逃走者よ?下手にブラついて神宮司グループに見つかりでもしたら、どうしてくれんの?」
「でも、雫。初めて会ったときに、地面に寝てたぞ」

覚えてたんだ・・・・。

「夜行性ってことにしてて。」
「ふーん。」

そんな時だった。

ゾク・・・・背筋が寒くなった。

「ヨク・・・・」
「ん?・・・って、おい!」

その時は、もう雫の姿は無かった。






感じる・・・・感じる!
背中に寒気がはしると、いつもそうなの



自分の近くで、よくないことが起こる。




雫は勢いよく家を飛び出した





「やっぱり・・・・!」

目の前の道路に、女の子が突っ立っている。

(5歳くらい?なんで突っ立ってんの!)

その子の前方には・・・・・・・・・・・・






大型トラック。





雫は、このような事を敏感に感じる。
そのような能力も備え付けられているのだ。

「危ない!!!」

雫の甲高い声が、響き渡った。