草食系部下と私様上司②

「何処までバカなのあなたは!!
そんな姿で、風邪ひいて肺炎にでもなったらどうするのよ!」


「ほっといて下さい。こんなバカな俺に。」


「そんな事言ってる場合?とにかくいらっしゃい。」


びしょびしょに濡れてる俺の腕を何のためらいも無く掴んで、マンションの中に引っ張って行こうとしたけど、俺は振り払った。


「あんな事したのに……。彼氏でいる資格なんかない俺の為に、優しくなんか…しないで下さい!」

「自惚れんじゃないわよ!!
今、そんな話ししてないでしょうが!
肺炎にかかって、休まれたら、仕事が進まないからよ。」


「分かり…ました。」