「食べないの?」


焼けた肉を俺の皿に入れてくれた。


「あ、すみません。食べます。」


止まった時間が進み出す様に、俺も箸を動かす。


「上川さんと何が有ったの?
泣きながら、会議室から飛び出してくるなんて、普通じゃないよね。」


煙りの向こうで、笹岡さんが俺を見てる。


「……………。」


「私にも言えない?」