草食系部下と私様上司②

それから俺は、仕事を頑張った。


三回目の正直という言葉が有るが、俺もそうだった。


「やれば出来るじゃない。これでいいわ。」


さっきまで眉間にシワを寄せていた上川さんが、フワッと微笑んだ。


「はい。」


俺は、この瞬間が好きだ。


これで、頭撫で撫でされると幸せ街道まっしぐらなのに。


おっと…残りの仕事しなきゃ。


俺の足どりも軽やかだ。