「うわっ、めっちゃ綺麗っすね、上川さん。」


俺は、年甲斐にもなく、眺めの綺麗な景色を見てはしゃいでしまった。


我に返って上川さんを見ると、特に気にする事もなく、景色を見ていた。


その姿が、この景色にマッチしていて、凄く絵になっていて、俺は暫く見ていた。


「あの…。」


ゆっくり俺に視線を移した。


「そっち行って、いいっすか?」


「いいけど?」


そう言って隅に寄った。