「ほう出来上がったようじゃの。」
円心は、最後の仕上げに台座の裏に小刀で自分の名前を彫りつけた。
「人の心はいつしか形になるということじゃの。」
円心は出来上がった大黒天を見ながら、無雲の言葉をなるほどそうだと思った。
「大黒天とはどういう意味があるのでしょうな。」
「いや、わしにもわからぬ・・・わからぬが、大黒天は不老不死の秘薬を授けるといわれておる。不老不死とは輪廻転生を見通せるということじゃ。貴殿はその資格を得たということじゃないのかのぉ。」
円心は、最後の仕上げに台座の裏に小刀で自分の名前を彫りつけた。
「人の心はいつしか形になるということじゃの。」
円心は出来上がった大黒天を見ながら、無雲の言葉をなるほどそうだと思った。
「大黒天とはどういう意味があるのでしょうな。」
「いや、わしにもわからぬ・・・わからぬが、大黒天は不老不死の秘薬を授けるといわれておる。不老不死とは輪廻転生を見通せるということじゃ。貴殿はその資格を得たということじゃないのかのぉ。」

