「今から行う前世療法は場合によっては途中で中断することがあるかもしれない。それは、やってみなければ、俺にも分からないことなんだ。いや、そんなに心配することじゃないよ。京介にとっては映像を見ていて、途中でブチッと切れてしまうだけのことさ。まあ、映画のクライマックスで切れてしまっちゃあ残念だろうけどね。」

 龍仁はソファーをつなぎ合わせて即席のベッドを作った。部屋の明かりを消して、スタンドの明かりだけにする。

『とにかくなるようになるか。』