エントランスからして
この学園はかなり近代的な学校だということがわかった
まさかこれから通う学校が
ガラス張りの建物だとは思っていなくて
緊張で自動ドアらしきものに近付けない
「………」
「あの…新入生ですか?」
後ろから声をかけられる
びっくりして後ろを振り向くとそこには清楚な感じの女の子が立っていた
白いカーディガンに薄いピンクのワンピース
あまりにきれいでつい息をするのを忘れていた
「…あの…?」
「あっ、あぁ、ごめんなさい!うん!新入生だよっ」
焦って返事をすると
安心するように女の子は笑った