少年の
目に映るのは、

まるで 地獄絵図 だった。


彼に関係する全てが燃えていた。

住んでいた

─家も

弟たちと駆けまわった

─路地も

父や兄が作り上げた

─畑も





少年の
目の前に広がるのは、

地獄 だった


少年に関わる全ての人が

赤く染まっていた


─父も

─母も

─兄も

─弟も

─生まれたばかりの妹も



「何で・・」

少年は、うわごとのように呟く


「何故って?
 決まっているだろう?」

同じ位の歳の少年が小バカにしたように言う。












「・・君のせい、だよ。」