「そんなこと考えてないで 早く寝ないと悪化するよ?」 「でも…っ。」 「病人が何気ぃ使ってんだか。」 その言葉が聞こえたのと同時に 体がふわっと宙に浮かんだ。 「幸っ!」 これって…… 「ん?」 「やだっ!降ろしてっ!」 足をバタバタさせて 抵抗してみたんだけど… 「分かったから、おとなしくしてて?」 お姫様抱っこでベッドへ運ばれて… あまりの緊張で額に汗が滲むほど 体温が上がってしまった私に 「はい。計ってみて?」 体温計を渡す幸。 _