びっくりした……。
自分の体を寒さから守るように
両腕を前で交差させ、
ぶるっと震える幸。
「幸!寒いでしょ?部屋行こう?」
ここぞとばかりに幸に声をかけると
むくっと体を起こした。
それから立ち上がって…
よろけながらも階段を上って…
ガチャ…
聞こえたのはドアが開く音と
バタン…―――
閉まる音。
私のことなんて見向きもしないまま
一人でさっさと自分の部屋へと
入って行ってしまった。
自分で行ってくれたのは
もちろん良かったし
何か期待してたわけでもない。
でもなんだか……
拍子抜けしちゃう。
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