逃げるように校舎を出て 帰り道に差し掛かったころ 幸が口を開いた。 「さっき、俺に彼女いないのか 聞いてきたけどさ、雪乃は?」 「私!?いないよっ! だって私だよ!? 私なんかにいるわけないじゃん!」 まさかの質問に 必要以上に否定してしまう。 ここまで言っちゃうと いくら自分でも悲しいかも……。 「そっか。」 「そっ、そうだよ!」 「よかった。」 幸が次に続けた言葉に 馬鹿な私は期待しちゃうんだ。 _