「そんなことよりさ、陽詩に
起こしてもらってるってほんと?
陽詩に自慢げに言われたんだけど?」
思い切って聞いてみた。
これこそ必死に否定してほしかったのに
そう上手くはいかないもので
「え!?それは…………あはは。
あっ、そういえばさっき矢野滝君の
お母さんに会ったんだよ?
普段挨拶くらいしかできてなかったから
久しぶりに話せてよかったよぉ。」
「ほんとなんだ……?」
あの時は
一緒に登校してることは知ってたけど
まさか起こしに行ってるなんて
思ってもみなくて……。
そのことに気を取られてたから
深く考えたことはなかったけど
あれから1年半以上経ってるし
そういう関係になってるかも
ってことだよね…?
「違うのっ、あれは…」
「ちょい待って!!
これ以上はその話聞きたくないから。」
"あれ"って何!?
やっぱ無理だ
雪乃から聞いたら信じるしかないし…。
『これ以上』どころか
何も聞いてないのに
勝手に頭の中で繰り広げられた
妄想のせいで深読みしてしまう。
_

