その目は俺に向けられていて…。 「なに気取りだよ? どこまでお人よしなわけ? そういうの……マジでうざい。」 正直わからなかった。 言われた意味が。 だけど… 「…ごめん。」 陽詩がこんな風に言うことには 何か理由があるんだと思う。 まぁでも、その"何か" っていうのが分からないのに 謝っちゃったのは失敗。 いまさら聞けないし…。 「はぁ……。 お前、犬なら間違いなくハチ公。」 陽詩は呆れたように言うと腕を組んで 背もたれに身を任せて目を閉じた。 _