もう一度、振り替った。

「こ~た…。」



最後の包容、そしてキス。


昼間、降りた駅から、汽笛の音がした。


「さよなら。」


そして、私は駅に向かって歩き始めた。


「友!。いつも想ってるよ。」


私は、片手を上げうなずいた。



いつか誰かと恋に落ちても、あなたと過ごした日々を。
私はけして忘れない。


電車に揺られながら、私はそう思った。