「俺は今の微妙な3人のバランスを崩したくないんだよ」 そう言って、ヨースケはミキに背を向けた。 「へっ、崩れるようなモンなら、さっさと壊したほうがいいぜ」 ミキはそうつぶやいた。 ――今、自分で言ってて、自分でもそう思ってるのかって初めて知ったよ ヨースケは、自分がナツを好きでいながら、それをハッキリさせたくない自分の気持ちに気づいた。