「昨日、ナツと話してたら、なんかウマくいく気がしてきたよ」 そう言って、ミキはちょっと照れたように視線を外す。 ――そうか、それで俺のこともナツに探りを入れたのか…… ミキは、ヨースケとナツもうまくいって欲しいと思ったのかも知れなかった。 「そ、それは良かったな……。 でも、ナツが俺のことで、気をつかって事務所に来なくなったら、ミキも来にくいだろ?」 ミキはちらっと、ヨースケのほうに視線を移した。